この作品は、月の抽象的な再現をテーマにしています。これは未来文明の儀式的なオブジェクトであり、人類が紡いだ月の物語の具現化とも言えます。フルカラーLEDを用いて月の位相を表現しています。通常、月相は太陽の光によって形成されますが、この作品では内照式のLEDを球体の内部に配置し、球体自体が月相を表すようにデザインされています。

LEDは12列設置されており、これは一年に12回ある月の満ち欠けにちなんでいます。グラデーションを使った満ち欠けの表現を行います。球体はアクリル製で、スプレー塗装を施して月のざらざらとしたテクスチャを再現しています。さらに、家具のように見えるデザインのため、3Dプリンタでスタンドも制作しました。

 

LEO KUROSHITA